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戦場に響く鈴の音
第7章 士気
少し指先に力を込めれば鈴の小さな口が開き、赤い舌が俺の指先に触れて来る。
少し乱暴に鈴の舌の上を親指で押せば
「あふ…。」
と吐息を漏らし恍惚な表情を浮かべる鈴が俺の指に舌を絡めて来る。
半開きになる瞳…。
紅く染まる頬…。
妖艶な悪魔が俺の親指を愛おしげにしゃぶり出す。
指を鈴の口で出し入れすれば鈴の唇が指に吸い付き暖かい唾液が俺の手に流れ落ちる。
「鈴…。」
たかが6つの子が俺を誘う。
すぐにでも俺の魔羅をしゃぶってやるぞと鈴が美しい流し目で俺の顔を見る。
ただ俺は指だけを鈴にしゃぶらせる。
鈴のうなじや首筋に口付けをするだけで鈴が嬉しげに身体を震わせる。
鈴の寝間着の脇下にある身八つ口から空いた手を入れれば指先に鈴の柔らかな肌が触れて来る。
「んふぅ…。」
気持ち良さげに鈴が俺の親指を吸い上げる。
俺の指先に鈴の乳首が触れる。
固くなる豆を指先で転がすだけで鈴が嬉しげに笑う。
こんな風にされて滅多に見せる事のない笑顔を見せる鈴に俺の方が悲しくなる。
エロガキが…。
腹立たしさだけが込み上げる。
俺の指先で弄ばれる乳首を立たせる鈴に憎しみすら感じる。
梁間に仕込まれた身体…。
そう思うだけで吐き気がする。
鈴の口から親指を抜き鈴の身体から手を離す。
「神路…。」
鈴が無表情へ戻る。
「もう…、寝ろよ…。」
「うん…。」
鈴はいつもと変わらぬ寝顔で眠る。
その無邪気な顔を愛おしいと思う分だけ悲しみが湧く。
俺なんかが鈴をまともな漢に育てる事が出来るのか?
戦場でくだらない事をしたと後悔する。
今は戦の事だけを考えねばと自分の気持ちを押さえ込む。
口煩いだけの雪南が恋しいとか思う長い夜だった。