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官能小説 朗読します!
第11章 リアル 3
海斗は私の耳元に唇を寄せ、そう囁くと、そのままそれをスライドさせて、私の唇に重ねる。

小説さながらに、柔らかい唇。
ちゅっ。ちゅっ。
海斗は私の唇をついばむように、軽く触れては離し、触れては離す。

カシャッ!カシャッ!

それだけで私は崩れ落ちそうになってしまう。
海斗の左腕が、私の背中に回され、ぎゆっと支えられているのを感じる。

小鳥のようなキスが、徐々に激しさを増す。
私の中の、何かが崩れていく。
耐えきれなくなった私の唇が緩むのを待って、海斗の舌が私の中に忍びこむ。

海斗の舌先を感じた途端、自分の中の「女」が目覚める。自分から、海斗の舌に絡みつき、吸い付いてしまう。

カシャッ!カシャッ!

貪り合うようなキスを、菅原がカメラにおさめていく。

海斗の唇が、私の唇を離れ、乳首に下りていく。スイッチの入ってしまった私は、もう怯えることもなく、海斗の舌と歯の愛撫に嬌声をあげる。

あっ。。。あン。あン。。。!

カシャッ!カシャッ!

自分の書いた小説の続きを思い浮かべる。
この後、確か、下着ごしの愛撫。。。挿入。。と続くはず。でも、これは単なる撮影。きっとそのポーズだけして写真さえ撮れればいい話。

そう思い込もうとするが、頭のどこかで、それ以上を期待している自分がいる。

海斗が私の両腿を左右に開く。

カシャッ!カシャッ!

「玲子さんのここ、濡れてる。」

わざと小説と同じ言葉を口にする海斗。
恥ずかしさに両手で顔を覆う私。

クロッチの部分に海斗は唇を近付け、布越しに、その部分に舌を這わす。押し付けられた鼻の部分が、ちょうど敏感な突起に辺り、じわりとした快感が広がる。

「イヤらしいメスの匂いがする。」

そう言って海斗は更にそこを舌で責めてくる。

「カイ。。。ダメ。。あ......ン。」

私は自分の作品を思い浮かべながら、彼を「カイ」と呼ぶ。

海斗の手がショーツを脱がしにかかる。
一瞬、手で制しようとするが、再び海斗のキスに幻惑されるうち、抵抗する気持ちが溶かされてしまう。

剥き出しになった下半身に、もう一度、海斗が顔を埋めてくる。

カシャッ!カシャッ!
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