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官能小説 朗読します!
第13章 リアル 4
「ご覧の通りなんですけど......、俺、田舎に帰ります。」
やはりそうなのか。W 大の入試に失敗したタクマは、もう東京に居る意味はないのだろう。
つまり、今日が本当のお別れという訳だ。私は軽く目を閉じて、別れの言葉を聞く覚悟を決める。
「そんで、俺。。。国立、受かりました。後期選抜で、やっと。」
「えっ?え~~!!!」
目を見開く。
タクマが照れくさそうに微笑んでいる。
その顔を見て、私は何故か涙が溢れてくる。
安堵と怒りが混ざったような複雑な感情がこみ上げ、タクマの胸を拳で叩く。
「なんで、すぐ知らせてくれなかったのよぉ!!心配したんだから。全滅で田舎帰っちゃうのかと思って、どう慰めたらいいかって、そればっかり。。。」
「ご、ごめんなさい。。直接言って、喜ばせたくて。」
「引っ張りすぎ!!もうっ!うぇ~~ん。」
年甲斐もなく、涙を流し続ける私をタクマがぎゅっと抱き締める。
「ごめん、本当に。W 大落ちた時、一番最初に思い浮かんだのが、これで玲子さんと出来ない......ってこと。ダメだよね、俺。それで、国立の受験まで俺なりに自分を追い込んだんだ。結果を出すまで玲子さんと連絡取らないって。。」
なんて勝手な理屈なんだ。そのせいで、こちらはどれだけハラハラさせられたか。
でも、タクマの腕に抱かれていると、そんなことはもうどうでも良くなってくる。
「それで。。。玲子さん。俺、田舎帰っちゃうし、約束したW大じゃ、ないんだけど。。」
その先は、言わせない。
私はタクマの唇に、自分の唇を押し付ける。
タクマの腕に力がこもり、二人でもつれるように床に転がる。
貪るように口づけしながら、タクマは私の身体を撫でまわす。。。
やはりそうなのか。W 大の入試に失敗したタクマは、もう東京に居る意味はないのだろう。
つまり、今日が本当のお別れという訳だ。私は軽く目を閉じて、別れの言葉を聞く覚悟を決める。
「そんで、俺。。。国立、受かりました。後期選抜で、やっと。」
「えっ?え~~!!!」
目を見開く。
タクマが照れくさそうに微笑んでいる。
その顔を見て、私は何故か涙が溢れてくる。
安堵と怒りが混ざったような複雑な感情がこみ上げ、タクマの胸を拳で叩く。
「なんで、すぐ知らせてくれなかったのよぉ!!心配したんだから。全滅で田舎帰っちゃうのかと思って、どう慰めたらいいかって、そればっかり。。。」
「ご、ごめんなさい。。直接言って、喜ばせたくて。」
「引っ張りすぎ!!もうっ!うぇ~~ん。」
年甲斐もなく、涙を流し続ける私をタクマがぎゅっと抱き締める。
「ごめん、本当に。W 大落ちた時、一番最初に思い浮かんだのが、これで玲子さんと出来ない......ってこと。ダメだよね、俺。それで、国立の受験まで俺なりに自分を追い込んだんだ。結果を出すまで玲子さんと連絡取らないって。。」
なんて勝手な理屈なんだ。そのせいで、こちらはどれだけハラハラさせられたか。
でも、タクマの腕に抱かれていると、そんなことはもうどうでも良くなってくる。
「それで。。。玲子さん。俺、田舎帰っちゃうし、約束したW大じゃ、ないんだけど。。」
その先は、言わせない。
私はタクマの唇に、自分の唇を押し付ける。
タクマの腕に力がこもり、二人でもつれるように床に転がる。
貪るように口づけしながら、タクマは私の身体を撫でまわす。。。