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第2章 誘い込まれた少女たち

「わ、私たち、帰ります...！」

詠美が立ち上がろうとするが、高崎に押しとどめられてしまう。

「勘違いさせてたなら悪かったねえ。けど、言ったろう？うちは今人手不足でね。君たちを逃がしたくないんだ」

息がかかるほど近くから桐生が語りかけてくる。

美奈緒はゾクゾクとした震えと戦っていた。

こわい...私たち、どうなっちゃうの？

何をされるの？

「私たち、まだ、高校生なので...こんなの、出れません...」

「逆、逆。うちは未成年専門だから、だいたい高校生までしか出れないよ」

「そ、そうじゃなくて」

「演技の事なら心配いらない。うちはリアル志向だから、演技で喘いだりせずにただ本気で感じてる姿を見せればいいんだ」

思わず黙った美奈緒と詠美に、桐生はニヤリと笑いかけた。