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第2章 誘い込まれた少女たち

「とは言っても、若いうちはその『本気で感じる』っていうのが難しいんだよな。君たちは、彼氏はいる？」

問われて、二人は一瞬目を見交わし、赤くなってうつむいた。

美奈緒も詠美も奥手中の奥手だ。

彼氏なんていた事がないし、当然セックスの経験もない。

自慰くらいはしても、この男の言う「本気で感じる」がどんな感覚なのかなんて検討もつかない。

「そうか、二人とも処女か。じゃあ、『男とセックスして中イキする』なんて全然わからないだろう」

桐生は嬉しそうに「でも大丈夫」と二人の背を叩いた。

「うちの女優はみんな、デビュー前に『仕込み』という時間をもうけるんだ。
そこで膣でイける肉体作りをする。一から教えるから、処女でも大丈夫だぞ。
...ほら、これが『仕込み』の様子だよ」

桐生がまたリモコンを操作すると、画面に先ほどの少女たちとはまた違う少女が映し出された。

おそらく固定カメラの映像だろう。

ベッドの上の少女と、そして二人の男とを、ずっと同じアングルから捉え続けている。