この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いたいけな密室〜二人の処女の調教記録〜
第13章 エピローグ

「...うん」
「やっぱり。ノリノリだったもんね、ミナは」
ふふ、と詠美が空っぽな声で笑い、美奈緒は「ごめん」と呟きながら赤くなる。
「ううん、だってミナがこういうの好きなの知ってたもの。先輩のエッチな小説も大好きだったし」
「詠美は...どうするの」
「私は女優になんかならないよ」
「それはわかってるけど」
「私は...全部終わったら、今日のことは全部忘れる」
「うん...それがいいね」
美奈緒は心からそう言った。
詠美はしばらく黙ったあと、ため息のように呟いた。
ああ、私たち、処女だったのにね。
「そうだね。私たち、処女だったのにね」
現実感のないまま、美奈緒は親友の言葉を繰り返した。
少女たちは、あたたかな湯船の中で、しばらく無言のままじっと身体を寄り添わせていた。
男を知り、処女を喪失して女になった、その16歳のいたいけな肉体を。

