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泥だらけのお姫様
第6章 溺れるのは禁断の果実で優しい不実の麻薬
ホテルの部屋につく。大きな窓の外には夜景が輝いていた。
「綺麗……」
将さんは驚いている。私は窓の前……真ん中らへんに立ち、服を脱いだ。買ったばかりの赤のベビードールが露になり、ガーターベルトを外して、ショーツを脱いだ。
「ちょっ、美愛さん!」
窓の方を見るとそこには淫らな女の姿がうつっていた。私は将さんの方に歩み寄る。
「もう、我慢できません。私ね、身勝手だと思いながらも、将さんのことが好きなんです。初来店してくれたあの日から。貴方が生きる希望になったんです。私、もう十年以上、誰にも体に触れてもらったことないの。愛情を感じたことがないの。私は私から愛されにいくしかないみたい……けど、私、愛されたい。幻でも愛されたい。お姫様になりたい。将さん? 私を……私を、──お姫様にして」
将さんに抱きついて、彼のスーツの上から彼の根元から亀頭に向かって撫でる。