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泥だらけのお姫様
第8章 泥だらけのお姫様
「そろそろ……かな」

 ゴムをしようとする将さんに……

「つけない……で」

「えっ?」

「最後だから。大丈夫、低用量ピル……飲みだしたんだ」

 驚く将さんに嘘をついた。本当は違う。あの時、優祐としたからゴムが破れていてできた子だと嘘をつけばいい。将さんの子どもが欲しいなんて、頭のおかしなことを考えていることは分かっている。

 優祐が優しかったのはあの2日間だけだった。せめて、もし今……そしたら、私はこれからも生きていける。

「分かった……」

「あぁ……んっ……」

 初めて直接感じる将さんのモノはいつもより温かく感じて、気持ちいい。こんな時にあの時のことがよみがえる。全ての過ちの始まりのあの日のことを。それでも私は後悔しない。人を愛することは美しいことなのだ。そう、ただただ信じてる。

「ごめっ、美愛ちゃん、俺、すぐイッちゃ……」

「ダメっ……もっと……」

「うっ……あぁっ……」

 私の声は届かなくて、ヌルヌルとした温かい液体が私の中に入ってくるのが分かる。ドクドクと脈打つ感覚に、将さんの手を私の胸に当てる。

「ねぇ……聞こえる? こんなに胸がドキドキしてる。本当に……大好きだったよ。私、あなたに出逢えて良かった」

「泣かないで……美愛さん」

 美愛ちゃんが美愛さんに戻って、別れの近さを感じて切なくなった。時々、呼ばれる美愛ちゃん、その呼称が愛おしかった。大好きだった。泣き止まないとそう思うのに涙がとまらなくて……。

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