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泥だらけのお姫様
第8章 泥だらけのお姫様
「そろそろ、帰りますね。ありがとうございました」
私はお辞儀をして、お金を払い、店を出ようとする。
「あっ! 待って。メイク直してあげる。と言っても最初からになるけどね、これは。時間ある?」
「あっ! はい」
そう言うと京さんが私にフルメイクをしてくれる。憧れのメイクアップアーティストにメイクをしてもらえるなんて悲しみの先のラッキーだ。
「女の子は笑うとね、2倍、いや5倍増しに可愛くなるんだ。京が教えてくれたこと。美愛さんも悲しくなったら覚えておいて」
「ん、ありがとうございます! メイク代は……」
「いらないよ。綺麗な顔にメイクできて楽しかったし! どうしても代金払いたかったら、俺のお店に……って、ごめん、予約、当分、埋まっちゃってるわ!」
「ほ、本当に、ありがとうございます! 皆さんのおかげで元気出ました。また来ます」
今度は本当に店を後にした。心が少し軽くなった。つらい時こそ笑う。私はこの言葉を胸に深く刻んだ。
私はお辞儀をして、お金を払い、店を出ようとする。
「あっ! 待って。メイク直してあげる。と言っても最初からになるけどね、これは。時間ある?」
「あっ! はい」
そう言うと京さんが私にフルメイクをしてくれる。憧れのメイクアップアーティストにメイクをしてもらえるなんて悲しみの先のラッキーだ。
「女の子は笑うとね、2倍、いや5倍増しに可愛くなるんだ。京が教えてくれたこと。美愛さんも悲しくなったら覚えておいて」
「ん、ありがとうございます! メイク代は……」
「いらないよ。綺麗な顔にメイクできて楽しかったし! どうしても代金払いたかったら、俺のお店に……って、ごめん、予約、当分、埋まっちゃってるわ!」
「ほ、本当に、ありがとうございます! 皆さんのおかげで元気出ました。また来ます」
今度は本当に店を後にした。心が少し軽くなった。つらい時こそ笑う。私はこの言葉を胸に深く刻んだ。