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『Room 』
第2章 夏のイベント
男同士、しかも兄弟で祭りはないが洋平の人格も気になる。

それとなく探りを入れてみようかと、模索していた。




「あ~あ…」

翌日になり、朝から洋平が唸っている。

「どうした?」

声を掛けた俺をチラッと横目で見て、深いため息をついた。

―なんだよ

「祭りだってのに、望が家族で旅行行っちゃって独りぼっち。兄貴はいいよなぁ。千秋さんいるし…」

―なんだ、望ちゃん出掛けてんのか。これは好都合。

「千秋も仕事だそうだ。お前、暇なのか?」

洋平は千秋が仕事というのを聞いて、ニヤリとする。

「へぇ、兄貴もボッチだ?」

「面白いもん、見に行くか?」

「面白いもん?」

「そっ。祭りの裏側…」

「なにそれ?」

「行ってのお楽しみだよ。よし、決まりだな。」
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