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第2章 夏のイベント

夜空に大輪の花が咲いた。

大歓声が会場を埋め尽くす。

俺達はメインイベントを見るため、会場から少し離れた暗闇に移動してきた。

「花火じゃないのかよ…」

ブツブツと文句を言う洋平に、持っていたビールを渡す。

「今日ぐらいはいいだろ。」

洋平がアルコールに弱いのは知っている。
だが、あえて飲ますのには訳があった。
そう、彼を呼び出すため。

既に暗闇の中では、アチコチにカップルが事を始めている。

彼が出てくれば、どういう行動に出るのか興味があった。