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『Room 』
第3章 勧誘

洋平は洋介に芝浦の言葉を伝えると、喫茶室に向かった。

一方、洋介は切れた電話を睨んでいた。

―生田 真理子か?芝浦が何か感づいたか?洋平に言うのか?

次々に浮かぶ疑問符。
いくら考えようと、答えは芝浦に会うまではわからない。

洋介は、とにかく大学に急いだ。
久しぶりに来た喫茶室の角の方で芝浦と洋平を見つけた時は、少しホッとした。

二人は、雑談をしているようで笑っている。
洋平には、彼の事を知られていないようだった。

「芝浦教授、洋平。お待たせ。」

声を掛けながら、近づくと二人が此方をみた。

芝浦も、立ち上がると洋介に笑いながら近づいて行く。

「やあ、久しぶりだね。突然すまないね。呼び出してしまって…。」

「いえ…、で?用事というのは?」

洋介は、早く本題をと急かす。

「いや、先ずは二人に着いてきて欲しいところがあってね。」
構わないかい?

と笑顔のまま二人をみる。

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