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『Room 』
第3章 勧誘
ドサッ
芝浦が振り返ったと同時に洋平が倒れた。
「?」
芝浦は慌てて洋平に近づく。
「こんな事もあるだろうと思って、持ち歩いてて良かったよ。」
洋介は、芝浦に近づき小瓶を見せた。
「それは睡眠薬か?」
芝浦は瓶のラベルを見て、即効性のある睡眠薬だと気付いた。
「ああ、ちょっと洋平には知られたく無かったからな…なぁ?」
『乱暴だぞ、洋介。』
倒れた洋平に向かって問いかけると、ヨーヘイはムクリと起き上がりながら低い声で悪態をつく。
「なっ」
芝浦は目を見開いた。
洋平の様子がガラリと変わっていたからだ。
『お前、何が目的だ?』
ヨーヘイは驚愕している芝浦に顔を近づけ静かに言う。
「教授、こいつの説明は後にして先に、そちらの目的を話してもらいましょうか?」
洋介も芝浦に詰め寄る。