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第5章 声の出ない女

芝浦は、とにかく彼女をマンションに招待しセックスをやってみたそうだ。

やはり様々な女を抱いてきた芝浦には彼女の演技が判るようで、これは酷いと思った。

芝浦には彼女の悩みを解決してあげる事が出来なかった為、後日改めて…ということになった。

だが洋介も、下手ではないが自信がない。
なので、洋平を呼ぶしかないと判断した。

「分かりました。俺も、微妙なんで洋平を連れていきます。」

「ヨーヘイ君を出すのかね？」

「いや…まずは、洋平本人でやってみましょう。ヨーヘイが言ってた『大丈夫』の意味が分かりますよ。」

洋介は、電話口でニヤリと微笑んだ。