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母親失格
第1章 母親失格
 夫と義弟の血液型がどちらもB型で良かったなと思ったのは、長女と次女を出産したときだ。
 存在に興味すら示さない夫と、会うたびに“叔父さんとして”可愛がってくれる義弟。
 娘たちがどちらに懐いているかは一目瞭然だ。



「兄貴、仕事順調なの?」



 精液と愛液で汚れたモノを綺麗に舐めている私に、義弟が尋ねる。



「さぁ。忙しくしてるし、生活費も滞りなく入れてくれてるけど。義弟くんは順調?」

「まぁまぁかな」

「そっか」

「俺今日泊まっちゃだめ?」

「え?」

「一緒に寝たい」



 手のひらで包むように握っている義弟のモノはとっくに熱が冷めてしまっている。
 義弟は性格だけでなく、セックスまで夫とは真逆だ。

 夫はセックスの最中は丁寧だけど、終われば目も合わせない。
 義弟はセックスは淡白だが、終わったあとが優しい。

 義弟の胸に飛び込むと、義弟が逞しい腕でキリキリと私を抱き締めた。



「会いたかった、本当に」

「私も…」

「ねぇ、明日弁当作ってよ」

「いいよ。でも子供たちが起きてくる前には帰ってね?」

「分かってる」

「お弁当何食べたい?」

「肉ならなんでもいい」

「肉ね…ハハ、分かった」

「兄貴、最近変わりない?」

「変わり…あ、そういえば血圧が高いかな。こないだの健康診断で上が160で、」

「違う。浮気相手とのことだよ」





 自分のことを差し置いて。
 私は、ため息をついた。




「わざわざ聞く意味ある?」




 義弟の手をぎゅっと握る。




「浮気相手に合う日だから、夫君は私を抱くんでしょ。
 だから義弟君にLINEしたの。
 聞かなくても分かってるくせに」

 

 呟く私の手を、義弟が握り返す。



「わかってるよ。
 俺なら絶対そんなことしないのにって言いたかったから、聞いたんだ」



 私に優しく囁く義弟は、夫に仕返ししているつもりなのだろうか。




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