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あなたがそれを望むなら
第1章 目覚めると…
キッチンで料理の準備を進める松野さん。
このままでは目のやり場に困ってしまうし、何か適当な会話で間を持たせないと。
「ま、松野さんって一人暮らし、なの?」
「はい。大学を卒業してからすぐに」
周りを見渡すと、部屋の中は女性らしいインテリアで彩られている。
普通にメイク道具もあるし、可愛いぬいぐるみのマスコットも置いてある。
所謂、普通の女性の部屋だ。
女性の部屋に入るのなんて久しぶりだな。
仕事では近寄り難いイメージがあったが、私生活では普通の女性なんだな。
「あの、何もなかったとは言え、いきなり俺みたいなのが上がり込んじゃって…、その…、彼氏とかに悪くない?」
「あははっ、今はフリーなんで誰も怒りませんよ」
「へ、へぇ…」
部屋の中には甘くていい香りが漂っている。
芳香剤か?
それに、部屋の中は整理整頓されていて収納も完璧。
掃除が行き届いてる証拠だ。
俺も一人暮らしだが、俺の部屋とはえらい違いだ。
俺の部屋なんてほっとけばあっと言う間にゴミ屋敷になってしまう。
「佐伯さんこそ、彼女とか大丈夫なんですか?」
「へっ!?か、彼女っ!?」
彼女って…??
あぁ、俺の彼女に気を使ってくれてるのか…?
「あ、いや…、俺も独り身だからそこは全然大丈夫っていうか…」
う、うわぁ…。
俺は何を緊張してるんだ…。
俺に彼女がいないのは事実なのに、何をこんなに動揺してる?
まるで、松野さんに誤解されたくないみたいに…。
このままでは目のやり場に困ってしまうし、何か適当な会話で間を持たせないと。
「ま、松野さんって一人暮らし、なの?」
「はい。大学を卒業してからすぐに」
周りを見渡すと、部屋の中は女性らしいインテリアで彩られている。
普通にメイク道具もあるし、可愛いぬいぐるみのマスコットも置いてある。
所謂、普通の女性の部屋だ。
女性の部屋に入るのなんて久しぶりだな。
仕事では近寄り難いイメージがあったが、私生活では普通の女性なんだな。
「あの、何もなかったとは言え、いきなり俺みたいなのが上がり込んじゃって…、その…、彼氏とかに悪くない?」
「あははっ、今はフリーなんで誰も怒りませんよ」
「へ、へぇ…」
部屋の中には甘くていい香りが漂っている。
芳香剤か?
それに、部屋の中は整理整頓されていて収納も完璧。
掃除が行き届いてる証拠だ。
俺も一人暮らしだが、俺の部屋とはえらい違いだ。
俺の部屋なんてほっとけばあっと言う間にゴミ屋敷になってしまう。
「佐伯さんこそ、彼女とか大丈夫なんですか?」
「へっ!?か、彼女っ!?」
彼女って…??
あぁ、俺の彼女に気を使ってくれてるのか…?
「あ、いや…、俺も独り身だからそこは全然大丈夫っていうか…」
う、うわぁ…。
俺は何を緊張してるんだ…。
俺に彼女がいないのは事実なのに、何をこんなに動揺してる?
まるで、松野さんに誤解されたくないみたいに…。