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あなたがそれを望むなら
第2章 失意の中で
それはまるで、俺の目に磁石でも移植されたかのように
強い引力のような力で松野さんを目で追ってしまっている。
これでは仕事に集中出来ない…。
早く…、早く終わってくれよ、この仕事…。





―――「あー、マジで疲れた…」

昼休憩。
いつもと変わらぬ業務のはずだったのに、何か今日はいつもの倍は疲れたような気がする。

「視察期間中は変にプレッシャーかかるもんなぁ。俺も肩が凝って仕方ねぇよ」

俺は同僚の池尻と一緒に喫煙所で煙草を吸いながら一息ついていた。
まぁ、視察期間中のプレッシャーはあるが、俺の疲れはそれだけじゃない。

いや寧ろ、視察よりもそっちの方に気を揉んで疲れてるんだよ…。

「あ、そう言えば…、お前金曜日はどうなったの?」
「は?金曜日?」

池尻が言う金曜日。
金曜日と言えば確か新年会があった日だ。

「お前、店の外で盛大に吐いてただろ?あの後だよ」
「えっ!?」


あー、そうだ。
確か二次会の席には池尻もいたんだ。
ってことは、俺が店の外で吐いた事を知ってるんだ。
ってことは、その後の事も…?

「松野がお前を送って行くって言ってたけど、ちゃんと帰れたのか?」
「え、あ、あぁ…」

あぁ、松野さんの世話になってるところまで見られていたのか。
池尻は三次会に出席したみたいだからその後の俺の事は知らないだろう。

「な、何とか…。ま、松野さんがタクシー捕まえてくれて…」
「へぇ、よかったな。俺はあの後明け方まで部長に付き合わされて最悪だったよ。解放されたのなんて朝の5時過ぎだぜ?始発で帰る羽目になったよ…」

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