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あなたがそれを望むなら
第2章 失意の中で
さすがに松野さんの部屋で仮眠を取ったなんて言えねぇよ。
んな事言ったら有らぬ噂が立ってしまう。
何もなかったとは言え女性の部屋に上がり込んでしまったのだから。

「っていうか、お、お前らも酷いよなぁ!せめて俺の介抱ぐらいしろよなぁ!と、凍死したらどうすんだよっ!」
「あ、わりぃわりぃ」

松野さんが出てくる会話から何とか遠ざけようと俺は必死に話題を方向転換させた。
不自然じゃないように、然り気無く、自然に。

休憩中だと言うのに何でこんなに疲れなきゃなんねぇんだよ。

その後、池尻と煙草を吸い終えた後に俺達は食堂に向かうことにした。
腹を満たして午後に備えねぇと。
視察の人間がいつ、どこから見てるかわかんねぇんだから。

喫煙所を後にして、食堂に向かった。
食堂に向かう途中に自販機のコーナーがある。
みんなそこで飲み物を買って食堂に向かう。

「早く終わんねぇかな、視察期間」

池尻と談笑しながら自販機のコーナー近くに差し掛かった時だ。


自販機のコーナー付近のゴミ箱の側で踞ってる女性がいた。
踞ってる、というよりゴミ袋を拡げて何かをしている。

よく見ると、空き缶、ペットボトル、ペットボトルのラベルや蓋の分別をしているようだ。
あー、一応分別のゴミ箱はあるが、そんな事を気にせずゴミを捨てる社員もいるからなぁ。
恐らくその女性は会社が雇った清掃業者の人間だろうな。

池尻と談笑しながら自販機コーナーを通り過ぎようとした瞬間、俺はあることに気づいた。


あれ?
ゴミの分別をしてくれてるこの女性、うちの会社の女性用の制服着てるんだけど?




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