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あなたがそれを望むなら
第2章 失意の中で
この人、清掃業者の人間じゃねぇのか?
ん?あ、あれ?え…?
ゴミの分別をしてる女性の姿がハッキリと見えた。
それは
「ま、松野さん?」
「え?」
俺は思わず声を上げた。
ゴミの分別をしてるのは清掃業者の女性ではなく松野さんだったからだ。
は?え?何で松野さんがゴミの分別なんかしてんの?
それ、うちの部署の仕事じゃねぇよな?
え?何で?
食堂に向かう足を止めて思わず松野さんの方を見てしまった。
「あれって、うちの部署の松野 香美じゃね?」
「え?あ、あぁ、そうだな」
どうやら池尻もゴミの分別をさる松野さんに気づいたようだ。
隣に池尻がいることをすっかり忘れていた俺は思わず何も知らないすっとぼけた振りをした。
「何やってんだ、あいつ」
「さ、さぁ…」
それは俺が知りたいぐらいだよ。
何やってるんだよ、松野さん。
それは清掃業者の仕事であって俺達の仕事じゃねぇだろう?
「いいよなぁ、松野香美」
「―――え?」
俺の隣で池尻がポツリと呟いた。
い、いいよなぁってどういう意味だ。
嫌な予感が胸を締め付ける。
「い、いいよなぁって…?」
「最初はさ、化粧っ気のないダッサイ女だと思ってたんだけど、よく見たら結構美人だよなぁ」
ニヤニヤしながら松野さんを見つめる池尻。
いやらしい池尻の視線が何故か腹立たしく感じた。
「身長は小さいけど体はムッチリしてるし、あの分厚い唇とかたまんねぇよな。妙に色っぽい時もあるしなぁ」
ん?あ、あれ?え…?
ゴミの分別をしてる女性の姿がハッキリと見えた。
それは
「ま、松野さん?」
「え?」
俺は思わず声を上げた。
ゴミの分別をしてるのは清掃業者の女性ではなく松野さんだったからだ。
は?え?何で松野さんがゴミの分別なんかしてんの?
それ、うちの部署の仕事じゃねぇよな?
え?何で?
食堂に向かう足を止めて思わず松野さんの方を見てしまった。
「あれって、うちの部署の松野 香美じゃね?」
「え?あ、あぁ、そうだな」
どうやら池尻もゴミの分別をさる松野さんに気づいたようだ。
隣に池尻がいることをすっかり忘れていた俺は思わず何も知らないすっとぼけた振りをした。
「何やってんだ、あいつ」
「さ、さぁ…」
それは俺が知りたいぐらいだよ。
何やってるんだよ、松野さん。
それは清掃業者の仕事であって俺達の仕事じゃねぇだろう?
「いいよなぁ、松野香美」
「―――え?」
俺の隣で池尻がポツリと呟いた。
い、いいよなぁってどういう意味だ。
嫌な予感が胸を締め付ける。
「い、いいよなぁって…?」
「最初はさ、化粧っ気のないダッサイ女だと思ってたんだけど、よく見たら結構美人だよなぁ」
ニヤニヤしながら松野さんを見つめる池尻。
いやらしい池尻の視線が何故か腹立たしく感じた。
「身長は小さいけど体はムッチリしてるし、あの分厚い唇とかたまんねぇよな。妙に色っぽい時もあるしなぁ」