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あなたがそれを望むなら
第2章 失意の中で
池尻が発する言葉一つ一つが癪に触る。
そんなの、お前が言わなくても…、俺はもう知ってるよと叫びたくなった。

「…あぁ、そ、そうなのか」
「俺だけじゃねぇよ?部署内でも松野の事気に入ってる奴はいるぞ?」
「えっ!?」

部署の中に松野さんを狙ってる男がいる?
じゃあ、俺はどちらかと言うと出遅れた方になるのか?

「実はさ、今度松野をデートに誘おうと思ってんだよね~」



…何だ?
胸の奥がチリチリと焼けつく。
何とも言えないこの不快感は何だ?

「松野って今フリーみたいだし、他の奴に取られる前に手ぇ打っとかねぇなぁ」

何だよ、この感覚。
何で俺はこんなにイライラしてるんだ?

何で俺は、さっきまで楽しく喋っていた同僚の池尻に殺意を覚えてるんだ?

「―――――…っ」











―――――「松野さん」
「…あ」

俺はゴミの分別をしている松野さんに話しかけた。
俺の姿を確認すると、松野さんの表情が一瞬明るくなった。

「佐伯さん」

池尻は先に食堂に行ってしまった。
"飲み物を買いたいから先に行って席を取っといてくれ"と、最もな理由を付けて先に食堂へ向かわせた。

「何やってるの?こんなとこで」

松野さんはゴム手袋をしてゴミ袋を拡げてゴミの分別をしていた。
わざわざゴム手袋までしてゴミの分別…?
それは清掃業者の仕事のはずなのに。

もしかして松野さん、誰かから嫌がらせを受けていて掃除をさせられてるとか…?

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