この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたがそれを望むなら
第2章 失意の中で
俺は松野さんの近くに座り込みペットボトルのラベルを剥がして行く。
松野さん一人でやるより二人で役割りを分担させた方が効率がいい。

「さ、佐伯さ…」

何やってんだ、俺…。
今日はいつもの倍疲れてる。
腹も減ってるのに、何で俺は松野さんの手伝いなんかしてるんだ?

「あ、あの…」

空き缶、ペットボトル、空きビンとそれぞれのゴミ箱があるというのに…
ゴミ箱の中身はぐちゃぐちゃだ。
空き缶のゴミ箱の中にペットボトルが捨ててあったり、関係ないゴミが捨ててあったり。
何考えてんだようちの社員は。
分別ぐらいちゃんとやれよ。

って、俺も文句を言える立場じゃないな。

「二人でやった方が早く片付く…」
「え、でも…」


今まで何も考えずにゴミを捨ててた。
分別をする立場になってやっと気づいた。
俺達が何も考えないで捨てたゴミ。
再度処理をするのがこんなに大変だったとは思わなかった。
俺達の怠慢の事後処理…。

「松野さん、昼飯は?」
「あ、私は…」

清掃業者の手伝いなんかして、松野さんが昼飯を食べる時間はあるのか?
ゴミ箱いっぱいに捨てられているゴミを一人で片付けていたのでは昼飯を食べる時間も確保出来ないだろうに。

「コンビニで買ってきたパンがありますから」
「え?パンだけでいいの?」
「はい。それで充分です。一人暮らしですからある程度の節約になりますし」

へぇ。
女性社員が小さい弁当箱を持参してるのをたまに見るが、あんな少ない量でよく終業時間まで保つなと感心する。


/57ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ