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あなたがそれを望むなら
第2章 失意の中で
「佐伯さんこそ」
「あー、俺は…」
本当はすっげぇ腹ペコだ。
今だって、マジで倒れそうなぐらい空腹なのに。
「…今日は、あんまり腹が減ってないから」
松野さんの前で格好つけて見栄を張ってしまった。
松野さんと一緒にいる口実が欲しくて、つい嘘をついてしまった。
「だから気にしないで。早くやろ」
「ありがとうございます」
「……」
今朝は松野さんに話しかける事すら出来ないぐらい意識してた。
でも今は、ゴミの分別を手伝ってるだけなのに、気恥ずかしさで松野さんの顔がまともに見れない。
自分の食事の時間を割いて、何の手当ても出ない仕事を手伝って…。
バカなのか天然なのかよくわからない人だと思った。
でも俺は、松野さんのそんなところが嫌いではなかった。
いや寧ろ、今まで松野さんの魅力に気づかなかった自分に腹が立ったぐらいだ。
その後、俺は社食で待ちぼうけを食らわせてしまった池尻にこっぴどく怒られた。
俺は池尻を待たせていたことすら頭から抜け落ちていた。
俺を待ちながらも池尻は天蕎麦を食べたらしいが。
ゴミの分別が終わったのは昼休みが終わる少し前。
「後は処理しておきますね」と、言って松野さんは分別したゴミを会社の外のゴミ置き場に持って行ってくれた。
付いて行こうかと思ったが松野さんに止められた
「一緒に歩いてたら誤解されますよ?」と笑われた。
別に…、松野さんと噂になっても嫌じゃねぇけど…。
俺も社食で蕎麦かうどん系が食べたかったが今日は諦めた。
変わりに会社の近くのコンビニで買ったおにぎりで腹を満たした。
しかし、働く成人男性の腹はおにぎり二個では物足りない。
午後の仕事中はずっと、腹の虫が空腹を訴えて鳴いていた。
「あー、俺は…」
本当はすっげぇ腹ペコだ。
今だって、マジで倒れそうなぐらい空腹なのに。
「…今日は、あんまり腹が減ってないから」
松野さんの前で格好つけて見栄を張ってしまった。
松野さんと一緒にいる口実が欲しくて、つい嘘をついてしまった。
「だから気にしないで。早くやろ」
「ありがとうございます」
「……」
今朝は松野さんに話しかける事すら出来ないぐらい意識してた。
でも今は、ゴミの分別を手伝ってるだけなのに、気恥ずかしさで松野さんの顔がまともに見れない。
自分の食事の時間を割いて、何の手当ても出ない仕事を手伝って…。
バカなのか天然なのかよくわからない人だと思った。
でも俺は、松野さんのそんなところが嫌いではなかった。
いや寧ろ、今まで松野さんの魅力に気づかなかった自分に腹が立ったぐらいだ。
その後、俺は社食で待ちぼうけを食らわせてしまった池尻にこっぴどく怒られた。
俺は池尻を待たせていたことすら頭から抜け落ちていた。
俺を待ちながらも池尻は天蕎麦を食べたらしいが。
ゴミの分別が終わったのは昼休みが終わる少し前。
「後は処理しておきますね」と、言って松野さんは分別したゴミを会社の外のゴミ置き場に持って行ってくれた。
付いて行こうかと思ったが松野さんに止められた
「一緒に歩いてたら誤解されますよ?」と笑われた。
別に…、松野さんと噂になっても嫌じゃねぇけど…。
俺も社食で蕎麦かうどん系が食べたかったが今日は諦めた。
変わりに会社の近くのコンビニで買ったおにぎりで腹を満たした。
しかし、働く成人男性の腹はおにぎり二個では物足りない。
午後の仕事中はずっと、腹の虫が空腹を訴えて鳴いていた。