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幼稚園から始まって高校生になったなら。
第11章 インピオ2
「ねえ今日さ、お父さんとお母さん遅いんだって・・・」

「うん、知ってる」

「透の家に行ってもいい?」

「うん。でも今日は兄ちゃんたちも誰もいないよ?なんか用事で遅くなるんだって・・・」

「そうなんだ・・・」

 その日は唐突にやってきた、いや二人の状況を考えれば“今更かよ!?”と言われても仕方がなかったのかもしれない。

 小学校三年生での夏休みを目前に控えた7月上旬。

 この日も柚希の両親は仕事のために遅くなるから“透の家に行きたい”と柚希本人から言われたのだ。

 ただしその日は本当に誰もいない日だった、透の両親も仕事で遅くなるうえに和樹は大学のゼミの打ち上げ、勝は期末考査を乗り切って久方ぶりのデートだった。

 だからいるのは透だけ、本当に二人っきりの空間で二人っきりの時間を過ごすこととなるのだ。

「・・・ねえとおる」 

「ん?」

「チュッ!!」

 夕方5時過ぎ、自宅の戸締りを終えた柚希が透の家へとやってきた。

 それに倣うかのようにして自身も家の玄関や全ての部屋の雨戸を閉めるとカギを厳重にかけた透はいつものように彼女を自室に通した。

 そこで最初はテレビを見ていた二人だったがその際中に、柚希がいきなり唇を奪ってくるが、それが合図だった。

 そのまましばらくの間唇に唇を押し当てたり、唇で唇を挟んだりして軽めのキスを楽しんでいた二人は立ち上がってベッドへ向かうとそこで相手の服に手を掛け生まれたままの姿にさせた。

「は、ちゅっ。んぷ、ちゅぷっ。ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ・・・」

「あ、ん。あん、はむっ。んむ、んぷ、んぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ・・・」

 ベッドに横になった後も抱き合ったままでキスの応酬を続けていた二人だったがやがて中へと舌を入れて口内をまさぐり始めた。

 互いの口の中いっぱいに歯磨き粉の甘い風味が広がって、唾液と唾液、舌と舌、粘膜と粘膜とが絡み合う。

 そのヌチュヌチュ、ザラザラとした感触がむず痒いような快感となって二人の脳天を痺れさせ、股間をビキビキと疼かせた。

「んあああ、ちゅぱ、ちゅぷ。くちゅくちゅくちゅくちゅ。じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷっ。ぷはあぁぁぁぁぁっっ♥♥♥♥♥♥♥」
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