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幼稚園から始まって高校生になったなら。
第15章 柚希の思い
「・・・なんか透さ。最近顔つきがいやらしくなった」
「ええっ!?うそ、そうかな・・・」
柚希はたまにそんな事を言っては透をビックリさせることがある。
「あははっ、ウソウソ。冗談だよーだ」
「なんだよ、もう・・・」
と、わざと明るく振る舞って本心を隠すが姉弟のように育って来たからか、恋心を自覚しても柚希は容易にそれまでの姿勢を変えようとはしなかった。
いや、と言うよりも変えられなかった、と言った方が正しかった、これならば今までの方が自然体でいられた分、よほど素直に自分の気持ちを表すことが出来ていただろう。
「・・・・・」
(はあぁぁ・・・)
彼への思いが後から後から溢れ出して来て途方に暮れるがあれからと言うもの、毎日がドキドキの連続だった、透と会って話をしているとそれだけで嬉しくて嬉しくてどうにもならなくなってしまう。
いや、会っていない時でもそれは同様だった、幼馴染みの少年の事を考えただけで鼓動が際限なく高まり、それと同時に胸が締め付けられるような感覚に襲われるのだ。
ようするに切なさを覚えてしまっていたのだが考えてみれば確かに自分は彼のことが大好きだったのだろうと思った、そうでもないのに他人に体を触らせたり、彼との思い出を大事にしたり、ましてや何かにつけて一緒に過ごしたりなんか、絶対にしなかっただろう。
「ええっ!?うそ、そうかな・・・」
柚希はたまにそんな事を言っては透をビックリさせることがある。
「あははっ、ウソウソ。冗談だよーだ」
「なんだよ、もう・・・」
と、わざと明るく振る舞って本心を隠すが姉弟のように育って来たからか、恋心を自覚しても柚希は容易にそれまでの姿勢を変えようとはしなかった。
いや、と言うよりも変えられなかった、と言った方が正しかった、これならば今までの方が自然体でいられた分、よほど素直に自分の気持ちを表すことが出来ていただろう。
「・・・・・」
(はあぁぁ・・・)
彼への思いが後から後から溢れ出して来て途方に暮れるがあれからと言うもの、毎日がドキドキの連続だった、透と会って話をしているとそれだけで嬉しくて嬉しくてどうにもならなくなってしまう。
いや、会っていない時でもそれは同様だった、幼馴染みの少年の事を考えただけで鼓動が際限なく高まり、それと同時に胸が締め付けられるような感覚に襲われるのだ。
ようするに切なさを覚えてしまっていたのだが考えてみれば確かに自分は彼のことが大好きだったのだろうと思った、そうでもないのに他人に体を触らせたり、彼との思い出を大事にしたり、ましてや何かにつけて一緒に過ごしたりなんか、絶対にしなかっただろう。