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幼稚園から始まって高校生になったなら。
第15章 柚希の思い
 そしてそれはセックスをしてからというもの、特に顕著に表れるようになっていった、あれ以来、“好き”と言う気持ちの膨れ方が異常すぎて、酷いときは夜も寝られない事だってあったほどだ。

 そしてそんな時に考えていたのは決まって透の事だった、透の顔、透の声、何気ない仕草の一つ一つがとても眩しくて愛おしい、それこそなんで今まで気が付けなかったのか不思議な位に。

「はあぁぁ~・・・」

(透は、どう思っているんだろう・・・?)

 ふとそんな考えが頭をよぎるが好きでもない人とエッチをしたりなんかしないだろうモノの、それでもハッキリ言葉に出してもらわないと困る事が世の中にはいくつかあって、これもその一つである。

(告白・・・。しなきゃだめかなぁ~・・・)

 恋をすると途端に乙女になってしまう、少女のような純朴さを保ったまま大人になる女性がいるが柚希はまさにそれだった、普段の気の強さはどこへやら、熱い吐息を付きながら物憂い気な表情で考える。

(ええい、がんばれ柚希っ。普段のあなたはどうしたの!?)

 普段から大事な事は人任せにしないのが柚希の性格である。

 そこにケジメは付けなければ、と言う思いも加わって柚希は透を呼び出した、スマートフォンの画面をタップして素早く幼馴染みへと電話を掛ける。

「もしもし?」

「あ、透?今って時間ある?」

「今?いいよ、ちょうど僕も柚希と話がしたいって思っていたところだから」

「・・・家に来てくれる」

「うん、いいよ。今から行くからね」
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