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幼稚園から始まって高校生になったなら。
第16章 透の思い
「・・・・・」
ピンポーン。
玄関のチャイムがなった、柚希がドアを開けるとそこには白地のTシャツにGパン姿の透が立っていた。
お風呂に入っていたのだろう石けんの香りがそこかしこから漂ってくる。
「・・・どうしたの?」
「うん、ちょっと。とにかく入って」
「おじゃまします・・・」
そう言って家の中へと招き入れる幼馴染みの少女の誘いに応えるように透は静かにそう告げて玄関からフローリングの廊下へと足を進めた。
柚希の家に来るのは何日ぶりだろうか。
初めての日から今日まで互いの家を行き来して何度か肌を重ねて来た二人であったがその日はいつもと雰囲気が違うことを全身で感じていた。
柚希だけじゃない、透も心なしか緊張している様子である。
「どうしたの」
「うん、あのね。あの・・・」
「・・・まって」
「ふぇ?」
一気に告白しようと考えていた柚希の覚悟はしかし、その直前に幼馴染みの少年から押し止められた、思い掛けないその行動に、少し情けない声を漏らしてしまう。
「僕も柚希に言いたいことがある」
「透・・・」
「柚希、僕柚希の事が好きだ」
「ふぇ?」
「本当だよ、今更かも知れないけれど。でもやっぱりこういうのってちゃんとさせなきゃいけないし、男から言わなきゃな・・・」
「とお、る・・・」
「柚希のこと、可愛いって思う。本気で。顔とか見た目とかだけじゃなくて性格とか、ちょっと凶暴な所とかも良いと思うんだ」
「え、えっ!?凶暴・・・」
「明るいとことか、優しいとことか。怒りっぽいとことか、そう言うの全部が好きだ、僕は柚希の事が大事になんだ!!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
ピンポーン。
玄関のチャイムがなった、柚希がドアを開けるとそこには白地のTシャツにGパン姿の透が立っていた。
お風呂に入っていたのだろう石けんの香りがそこかしこから漂ってくる。
「・・・どうしたの?」
「うん、ちょっと。とにかく入って」
「おじゃまします・・・」
そう言って家の中へと招き入れる幼馴染みの少女の誘いに応えるように透は静かにそう告げて玄関からフローリングの廊下へと足を進めた。
柚希の家に来るのは何日ぶりだろうか。
初めての日から今日まで互いの家を行き来して何度か肌を重ねて来た二人であったがその日はいつもと雰囲気が違うことを全身で感じていた。
柚希だけじゃない、透も心なしか緊張している様子である。
「どうしたの」
「うん、あのね。あの・・・」
「・・・まって」
「ふぇ?」
一気に告白しようと考えていた柚希の覚悟はしかし、その直前に幼馴染みの少年から押し止められた、思い掛けないその行動に、少し情けない声を漏らしてしまう。
「僕も柚希に言いたいことがある」
「透・・・」
「柚希、僕柚希の事が好きだ」
「ふぇ?」
「本当だよ、今更かも知れないけれど。でもやっぱりこういうのってちゃんとさせなきゃいけないし、男から言わなきゃな・・・」
「とお、る・・・」
「柚希のこと、可愛いって思う。本気で。顔とか見た目とかだけじゃなくて性格とか、ちょっと凶暴な所とかも良いと思うんだ」
「え、えっ!?凶暴・・・」
「明るいとことか、優しいとことか。怒りっぽいとことか、そう言うの全部が好きだ、僕は柚希の事が大事になんだ!!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」