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メサイアの灯火
第10章 マッサージ
 メリアリアは好き嫌いが実にハッキリとしている娘だ、だから嫌なモノはどうしたって嫌だった。

 そんなメリアリアと蒼太は裸の付き合いをしていた、常識で考えるならばもう、彼女の心が何処にあるのかは一目瞭然としていたのである。

 だがしかし。

「はあ、気持ちいいよ。蒼太ぁ・・・」

「良かったねメリー、でもまだ途中だから力抜いててね?」

 それだけでは無かった、時々メリアリアはこうして蒼太にマッサージをしてもらっていたのだ。

 魔法の勉学や修練はとても肩や首、背中が凝るのだ、それを話したら蒼太が“じゃあマッサージをしてあげるよ”と言って彼女を寝かせ、両親直伝の技を披露する運びとなった。
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