この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
メサイアの灯火
第10章 マッサージ
“自分達の修練や生き様は秘密にしなければならない”蒼太達にとって本来であればそれはやってはいけないことだったのだが内緒にする事を条件にメリアリアにだけは特別に、蒼太は施術をする事にしたのだ。
古流柔術や太極拳、気功法等を徹底的に教え込まれているだけあって流石にそれは気持ちの良いモノだった、それに蒼太の掌はお日様みたいに温かくて優しい感じがしたし、力強さや揉み込み加減も絶妙だった。
「ふわあぁ~・・・」
「寝ちゃっていいよ、メリー・・・」
「う、ううん。そんなことしないよ、起きてるよ!!」
「メリー疲れてるんだよ、寝た方が良いよ」
「じゃあ蒼太も一緒に寝よう?横空いてるから・・・」
「僕はマッサージしてるから。大丈夫だって、ずっとここにいるからさ・・・」
そう言うと蒼太はまた施術を再開させて、少女の身も心も解きほぐしてゆく。
結局、メリアリアは眠ってしまった、異性に体を預けた挙げ句に眠るなど、通常では考えられないけれども要はそれだけ彼のことを信頼している証だろう、とも言える。
「あら、メリアリアは眠ってしまったの?」
「あ、おばさん。お邪魔してます」
一通りマッサージを終わらせてフゥッと一息ついていた蒼太の元へ、メリアリアの母親イレーネがやって来た。
日曜日しか遊ぶ暇の無い娘には申し訳ないとは思ったのだが留守を任せ、近所に買い物に行っていたのだ。
・・・と言っても誘ったのに付いて来なかったのはメリアリアの方だったけど。
(なるほど。彼が来るのが解っていたからメリアリアは買い物に誘っても来なかったのね・・・)
「いらっしゃい。いつもメリアリアと遊んでくれてありがとう。でも珍しいわね、この子がお客を留守中に招き入れたり、ましてや人様の前で眠ってしまうなんて・・・」
「疲れてるみたいだよ、メリー・・・」
「そうねぇ、最近は少し修練も厳しくなって来たからねぇ。でも今後のことを考えると今から中堅魔法位は熟せないといけないのよ?」
「う・・・、そうなんだ」
古流柔術や太極拳、気功法等を徹底的に教え込まれているだけあって流石にそれは気持ちの良いモノだった、それに蒼太の掌はお日様みたいに温かくて優しい感じがしたし、力強さや揉み込み加減も絶妙だった。
「ふわあぁ~・・・」
「寝ちゃっていいよ、メリー・・・」
「う、ううん。そんなことしないよ、起きてるよ!!」
「メリー疲れてるんだよ、寝た方が良いよ」
「じゃあ蒼太も一緒に寝よう?横空いてるから・・・」
「僕はマッサージしてるから。大丈夫だって、ずっとここにいるからさ・・・」
そう言うと蒼太はまた施術を再開させて、少女の身も心も解きほぐしてゆく。
結局、メリアリアは眠ってしまった、異性に体を預けた挙げ句に眠るなど、通常では考えられないけれども要はそれだけ彼のことを信頼している証だろう、とも言える。
「あら、メリアリアは眠ってしまったの?」
「あ、おばさん。お邪魔してます」
一通りマッサージを終わらせてフゥッと一息ついていた蒼太の元へ、メリアリアの母親イレーネがやって来た。
日曜日しか遊ぶ暇の無い娘には申し訳ないとは思ったのだが留守を任せ、近所に買い物に行っていたのだ。
・・・と言っても誘ったのに付いて来なかったのはメリアリアの方だったけど。
(なるほど。彼が来るのが解っていたからメリアリアは買い物に誘っても来なかったのね・・・)
「いらっしゃい。いつもメリアリアと遊んでくれてありがとう。でも珍しいわね、この子がお客を留守中に招き入れたり、ましてや人様の前で眠ってしまうなんて・・・」
「疲れてるみたいだよ、メリー・・・」
「そうねぇ、最近は少し修練も厳しくなって来たからねぇ。でも今後のことを考えると今から中堅魔法位は熟せないといけないのよ?」
「う・・・、そうなんだ」