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メサイアの灯火
第12章 蒼太とメリー2
廊下に出て歩いているとメリアリアは尚もそう言って食い付いて来るものの、その熱意というか勢いに押し切られて蒼太がそう返事を返すとメリアリアはいきなり彼の腕に抱き付いて来た。
その様子はどこからどう見ても恋人同士のそれだった、そう言われてメリアリアは勿論、今の蒼太だって無下に否定はしないだろうが、仮に彼が否定したとしてもそれは単なる照れ隠しだとしか周囲には受け取られない可能性があった。
「今って12時半だよね?お父さん達、2時くらいまで帰って来ないの。だからそれまで一緒にいて?それだったら良いでしょう?」
「う、うん。まあ2時くらいまでなら・・・」
本当はそれでも厳しいけれど、蒼太は敢えて頷いて見せた、彼の性格上これ以上“ダメ”とは言えなかったし、それにそんな事をしてもなんだか今日のメリアリアは彼を離してくれそうにない気がしたからだ。
(なんだろう。一緒にいられて嬉しいんだけど、最近のメリー、なんか怖いかも・・・)
「・・・逃がさないから」
おくびにも出さないように蒼太はそう考えるものの彼の考えなどお見通しだと言わんばかりにメリアリアがボソッと呟いた。
「えっ!?」
「うふふふっ。蒼太、大好きっ!!」
「う、うん。僕も・・・」
「・・・ねぇ」
「?」
「ずっと一緒にいようね」
そう告げるとメリアリアは今度は少年の頬にチュッと口付けをした。
その様子はどこからどう見ても恋人同士のそれだった、そう言われてメリアリアは勿論、今の蒼太だって無下に否定はしないだろうが、仮に彼が否定したとしてもそれは単なる照れ隠しだとしか周囲には受け取られない可能性があった。
「今って12時半だよね?お父さん達、2時くらいまで帰って来ないの。だからそれまで一緒にいて?それだったら良いでしょう?」
「う、うん。まあ2時くらいまでなら・・・」
本当はそれでも厳しいけれど、蒼太は敢えて頷いて見せた、彼の性格上これ以上“ダメ”とは言えなかったし、それにそんな事をしてもなんだか今日のメリアリアは彼を離してくれそうにない気がしたからだ。
(なんだろう。一緒にいられて嬉しいんだけど、最近のメリー、なんか怖いかも・・・)
「・・・逃がさないから」
おくびにも出さないように蒼太はそう考えるものの彼の考えなどお見通しだと言わんばかりにメリアリアがボソッと呟いた。
「えっ!?」
「うふふふっ。蒼太、大好きっ!!」
「う、うん。僕も・・・」
「・・・ねぇ」
「?」
「ずっと一緒にいようね」
そう告げるとメリアリアは今度は少年の頬にチュッと口付けをした。