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メサイアの灯火
第3章 蒼太とメリー
そんな中にあって。
「メリー凄いね、また90点台じゃん!!」
「火炎系の最上級魔法でしょ?それを・・・」
「先生、ビックリしてたよ?もう教えることなくなっちゃうんじゃ無いか、とか話してた」
「ってか先生よりも威力が上じゃない?」
クラスメイト達から賞賛の声が巻き起こるがそれもそのはず、メリアリアはここでは知らない者など一人としていない天才少女だったのだ。
何をやらせてもそつなく熟す、等というモノでは無い、座学は勿論の事、薬学やフィールドワークでも軒並み高得点を叩き出しており、特に魔法の手腕は教師ですら凌ぐほどのモノだったのだ。
一方で。
「たはー、すげーなメリーちゃんはよぉ」
「先生ですら成功率50%の最上級火炎魔法を完璧に熟して見せたもんな!!」
「それに比べて俺たち、ちゃちいよな。なあ蒼太?」
「あ、ああ・・・」
とこちらも友人達に囲まれる蒼太だったが彼の成績はどうも今一パッとしなかった、魔法も勉学もマスターしているのは5~7割方と言ったところで赤点ギリギリの科目もあった程だ。
しかし。
メリアリアだけは知っていた、蒼太が実は物凄い実力者であり、異能の持ち主なのだと言う事を。
彼には確かに魔法の才能はなかったがその代わり体育や気功等はSSS(エクストラ)クラスを記録していて誰も(メリアリアでさえも)敵わない程だった、それに彼の家系は独自の秘伝美術が多く存在していてそれらを発動することはおろか、人前で晒すことは全て御法度とされていたから彼自身、実力を隠して生活するしかなかった。
そのためにまだ蒼太自身も自らの実力に付いては過小評価してしまう傾向にあったが何のことはない、彼が落ちこぼれの烙印を押されたのはこの学院にその実力を正しく測定できる教師がいなかった為と、成績評価システムが整備されていないだけの事だったのだ。
「メリー凄いね、また90点台じゃん!!」
「火炎系の最上級魔法でしょ?それを・・・」
「先生、ビックリしてたよ?もう教えることなくなっちゃうんじゃ無いか、とか話してた」
「ってか先生よりも威力が上じゃない?」
クラスメイト達から賞賛の声が巻き起こるがそれもそのはず、メリアリアはここでは知らない者など一人としていない天才少女だったのだ。
何をやらせてもそつなく熟す、等というモノでは無い、座学は勿論の事、薬学やフィールドワークでも軒並み高得点を叩き出しており、特に魔法の手腕は教師ですら凌ぐほどのモノだったのだ。
一方で。
「たはー、すげーなメリーちゃんはよぉ」
「先生ですら成功率50%の最上級火炎魔法を完璧に熟して見せたもんな!!」
「それに比べて俺たち、ちゃちいよな。なあ蒼太?」
「あ、ああ・・・」
とこちらも友人達に囲まれる蒼太だったが彼の成績はどうも今一パッとしなかった、魔法も勉学もマスターしているのは5~7割方と言ったところで赤点ギリギリの科目もあった程だ。
しかし。
メリアリアだけは知っていた、蒼太が実は物凄い実力者であり、異能の持ち主なのだと言う事を。
彼には確かに魔法の才能はなかったがその代わり体育や気功等はSSS(エクストラ)クラスを記録していて誰も(メリアリアでさえも)敵わない程だった、それに彼の家系は独自の秘伝美術が多く存在していてそれらを発動することはおろか、人前で晒すことは全て御法度とされていたから彼自身、実力を隠して生活するしかなかった。
そのためにまだ蒼太自身も自らの実力に付いては過小評価してしまう傾向にあったが何のことはない、彼が落ちこぼれの烙印を押されたのはこの学院にその実力を正しく測定できる教師がいなかった為と、成績評価システムが整備されていないだけの事だったのだ。