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第1章 来訪者

早喜は言葉の出ない二人に言葉を続けた。
「そうですね、お二人の想像通りだと思います。奥様にはある男性と一緒に過ごしてもらいます。」
和空は早喜を見つめ、話そうとするが、言葉が出てこなかった。
そんな様子を察して早喜は。
「大人の男女として過ごして頂きます。男性は１人のみです。奥様に傷を付けるような事は致しません。勿論、記録に残したり、外部に漏らすよなことは致しません。」
言い終わった早喜は２人を交互に見つめた。
和空は下を向き、魅久は早喜をじっと見つめていた。
「判りました。それはいつですか？」
和空は、驚いた顔で魅久を見つめていた。
「そうですね、来週の週末はどうでしょうか？金曜の夜から、日曜の夜までで如何でしょう。」
魅久は早喜から眼を外すことなく、答えを返した。
「判りました。私が３日間我慢すれば、大丈夫なんですね？」
和空は魅久にかける言葉もない、傍観者になっていた。
「我慢するか、その先大丈夫なのかは、お二人次第ですが、無利子で、このお部屋のローンも含めて、ご融資するのは間違いありません。」

早喜は、大まかなスケジュールを伝え、細かなことは後日と残し部屋をあとにした。