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僕の彼女が堕ちるとき
第1章 ゼミ旅行の夜
やがて、日が暮れて酒宴が始まり、僕らは思い思いにゼミの先生に話しに行ったり、仲のいいゼミ生同士で盛り上がったりしていた。
宴席が始まって1時間ほどが過ぎ、僕らはビールを景気よく開けながら、仲間たちとの話に興じていたが、僕らの喧騒を破って、やにわに宴会場の戸が開けられた。
セミナーハウスの関係者かと思ったが、明らかにそういう風体ではない。
日焼けした顔に、今風の髭を生やして、耳にはピアスまで開いている。
その男はズケズケと宴会場に上がり込んでくると、先生の席の前で頭を下げた。
「いやあ、どうも、遅くなってすいません、先生。」
「……ああ、大塚くんか。もう、急用というのは済んだのかな?」
「ええ、もう、ばっちり終わらせてきました。明日はよろしくお願いします。」
その見知らぬ男は図々しく先生の隣を占拠して、先生のグラスにビールを注ぐ。
僕らが、誰だ、あれ?とざわざわしだすと、先生はその男のことを紹介してくれた。
「あー、みんな、ここにいる大塚くんは一応、君たちの先輩だ。1年、卒業が遅れているが、明日の卒論の報告会には参加するそうだから、よろしく頼むよ。」
先生はあっさりと紹介を終えたが、その男はさらに話を続ける。
「えーと、先生は1年卒業が遅れたとおっしゃいましたが!……実は2年遅れてます!」
あっけらかんとしたその男の告白に、みんなの間から笑いが漏れた。
宴席が始まって1時間ほどが過ぎ、僕らはビールを景気よく開けながら、仲間たちとの話に興じていたが、僕らの喧騒を破って、やにわに宴会場の戸が開けられた。
セミナーハウスの関係者かと思ったが、明らかにそういう風体ではない。
日焼けした顔に、今風の髭を生やして、耳にはピアスまで開いている。
その男はズケズケと宴会場に上がり込んでくると、先生の席の前で頭を下げた。
「いやあ、どうも、遅くなってすいません、先生。」
「……ああ、大塚くんか。もう、急用というのは済んだのかな?」
「ええ、もう、ばっちり終わらせてきました。明日はよろしくお願いします。」
その見知らぬ男は図々しく先生の隣を占拠して、先生のグラスにビールを注ぐ。
僕らが、誰だ、あれ?とざわざわしだすと、先生はその男のことを紹介してくれた。
「あー、みんな、ここにいる大塚くんは一応、君たちの先輩だ。1年、卒業が遅れているが、明日の卒論の報告会には参加するそうだから、よろしく頼むよ。」
先生はあっさりと紹介を終えたが、その男はさらに話を続ける。
「えーと、先生は1年卒業が遅れたとおっしゃいましたが!……実は2年遅れてます!」
あっけらかんとしたその男の告白に、みんなの間から笑いが漏れた。