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僕の彼女が堕ちるとき
第5章 揺れる想い
「それと、やっぱり西野さん、君に引け目を感じてるみたいよ。教職の方にもあきらめがついてないし。何だか、自分はまるでダメな女だから、君と結婚して主婦になるのが幸せなんだ、って無理に思い込もうとしてるように見えるんだよね。悪いけど、君自身が考えてるほど、君は西野さんのことをわかっていないよ。」

 大塚の言葉に、僕は何も反論できなかった。
 そして、圧迫面接の件も含めて、それほどまでに朱里のことが見えていなかったことに対して、僕はひたすら自分を惨めに感じた。

「……というわけだから、君は、そろそろ俺の部屋に移動したほうがいいと思うよ。西野さんを部屋まで呼べるかは、まだ未確定だけどね。ま、この後、酔い覚ましに気の利いたカフェでも寄って、そこでたっぷり口説き落とすから。それじゃ、また後で。」
 そう言うと大塚は電話を切った。
 
 もう、僕は頭が真っ白になりそうだった。
 僕は、焦慮で全身をかきむしりたい衝動を押さえて、コートを羽織ると、夜の街に歩きだした。


 僕は、とりあえず駅でタクシーを拾い、昨日、大塚に教えてもらったマンションの住所にタクシーを走らせた。
 途中で雨粒が少しずつタクシーの車窓を叩き始めて僕は傘をもってこなかったことを後悔した。
 大塚のマンションは2つとなりの駅のいわゆる高級住宅街のなかにあった。
 学生の分際で、アパートじゃなくマンションにお住まいとは、いい御身分ですねえ、と僕は住所を教えてもらうときに嫌味を言ったが、大塚はまるで動じることもなく、親父がいくつか持ってるマンションの一室に住まわせてもらってるだけだ、と返してきた。

 そういう話を聞いても、僕はこの大塚という男が親の金で遊び暮らすバカみたいな奴と思っただけだった。
 瀟洒なマンションの入口に立ちながら、僕は大塚を見誤ったことを後悔していた。
 
 親の金をあてに留年を繰り返すこんなチャラい男に、朱里をどうにかできるわけがない。
 僕と朱里の絆が、こんな男にどうにかされるわけがない。
 だけど、もう、そんな自信は風前の灯だった。

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