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僕の彼女が堕ちるとき
第7章 エンドレス・ボレロ
 しかし、絶望で抜け殻のようになってしまった僕の前で、容赦なく、悪夢のような狂宴が開始された。

 大塚は再び、朱里の潤んだ唇をふさぐと、舌を差し入れ、朱里と舌を絡ませはじめた。
「んんっ……はむっ……んっ……」
 朱里の口が大塚の愛撫を受け入れ、部屋の中に舌の絡まる音が響く。
 朱里と大塚の唾液が混ざり合い、2人の口元で淫らに光るのが見える。

 お互いが貪るように舌を差し入れて、音を立てながらねっとりと絡み合う。
 それはまるで、朱里が自分から大塚を求めているように見えて、僕の目から、また涙が溢れた。


 そして、大塚の日焼けした浅黒い手が朱里の胸に伸び、ニットの上から、朱里の豊かな乳房を揉みはじめた。
「……あっ……んんっ……」
 朱里は小さく声をあげたが、抗う様子はまるでなく、さらに大塚の首に手をまわして、大塚の口の中に深く舌を差し入れていく。
 朱里と大塚のお互いを貪るようなキスは無限に続くような気がして、僕は血が出るほど拳を握りしめて、手のひらに食い込む爪の痛みに耐えていた。

 やがて、大塚は朱里を抱きかかえると、彼女をベッドの上に運んだ。
 大塚は、朱里を抱きかかえたまま、もう一度深くキスして、ゆっくりと朱里をベッドのうえにおろした。そして大塚は、ベッドのサイドテーブルに置かれたリモコンを手に取ると、オーディオのスイッチを入れた。

 クロゼットの隣にあるオーディオから、大音量でラベルの『ボレロ』が流れ出す。
「……?」
 急に音楽が流れだして、朱里は少しだけ訝し気な顔で大塚を見たが、大塚は気にする態もなく、再び朱里の口をキスでふさぎ、そのまま朱里をベッドに押し倒した。

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