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僕の彼女が堕ちるとき
第7章 エンドレス・ボレロ
 やがて、イカされ続けて息も絶え絶えになった朱里の前に、反り返るように硬くなった大塚のペニスが突き出された。
 それは明らかに僕のものよりも大きくて、僕はその猛々しさに息を飲んだ。
 
 もう、亀頭の先からは先走りがダラダラと垂れていて、大塚が明らかに興奮しているのがわかる。
「ねえ、もう、さっきから俺、西野さんのエッチな汁を浴びすぎて、俺のこれ、こんなになっちゃってるよ……触ってみて……。」
 大塚はそういうと、朱里の手をとって、自分のペニスに導いた。
 
 だが、朱里は大塚に抗うこともなく、両手で大塚のペニスを握ると、蕩けた目でそれを見つめて、ゆっくりと扱き始めた。
「ね……西野さん……もう、欲しい?」
 大塚が朱里の耳元で囁くように言った。
 朱里は甘く蕩けた目で大塚を見つめ、ゆっくりと頷く。


 ああ……とうとう、朱里があいつとセックスしてしまうんだ、と僕は改めて絶望した。
 さっきから、痛いほどに噛みしめていた唇が切れたらしく、口の中で血の味がした。
 だが、目の前の絶望的な光景とは裏腹に、僕のペニスはますます硬さを増して、さらに激しく先走りを溢れさせていた。

 そして、大塚はベッドの棚をあけると、何やら錠剤のようなものを取り出して、朱里に見せている。
「ゴムしてもいいんだけどさ、よかったら、こっち、試してみない?」
「……?」
「海外通販で買ったアフターピル。明日の朝にでも飲めば、避妊OKだから。これなら、お望みどおり、西野さんを生でいっぱいイカせて、壊れるくらい気持ちよくしてあげる。」
 大塚がそう言い、朱里に錠剤を見せる。
 
 ……止めてくれ。
 そんな得体のしれない薬をあてにして、生でやろうだなんて……。
 僕だって、生でなんかしたことないのに……。

 僕は祈るように、大塚の傍らの朱里を見ていた。
 朱里が大塚の申し出を拒否することを、ひたすらに願いながら。

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