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こいのうた。
第12章 蟠り
リビングのテーブルを見ると、朝食と〈ちゃんと食べろよ〉と書いたメモが置いてある。

ソファに深々と腰をおろすと、少し冷めたコーヒーを飲む。

(私の好みの甘さだ…)


目の前の部屋は扉が開いたままだ。

そこから微かに、昨日の煙草のにおいが漂ってくる。

(…先輩どうしよう…)

今まで兄と慕ってきた柊一に〈男〉を見てしまった。

少し憎くはあるが、嫌いにはなれない。

今まで通り家族としていたい。


いろんな思いが胸をよぎる。
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