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こいのうた。
第13章 温癒
暫くして、やっとベッドに座りなおすと、また廊下で二つの足音がした。

何やら会話しながら近づいてくる。

ドアがあくと、京丞がコーヒーを持って入ってきた。

「一華ちゃん、さっき写真見たでしょ」

「う、うん…ごめん」

「謝らないで。あれ、俺じゃなくてコイツ」

京丞の後ろにいた人が顔を出す。

「え!」

そこには、京丞と同じ顔をした男の人が立っていた。

「コイツ、大丞。弟なんだけどね、色々あってその写真隠してやってたんだ。だから気にしないで」

「…はい」

「ごめんね〜。一華ちゃん?だっけ。宜しくねっ。京丞に飽きたら俺に――」

「もうお前出てけ」

「ハイハイ。じゃあねー」


京丞に似てはいるが、性格が全然違う。

髪の色も、京丞より若干明るかった。


「ごめんね、びっくりしたでしょ」

「うん、少し…」

「俺の元カノとか思った?」

「…うん」

「かわい~」

ニコニコ笑いながら一華の髪をくしゃっと撫でる。

「言ったでしょ。俺は一華ちゃんだけのものだよ」

「…うん…」

「ほら、ケーキもあったから、食べて」

「ありがとう」




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