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こいのうた。
第2章 恋心
京丞が外に出ると、ちょうど正門を左に曲がる一華の姿が見えた。

京丞はダッシュで距離を詰める。


「ちょっと…! ま…待生!」

名字を呼ばれてピタリと一華の足が止まる。
そしてくるっと振り向くと、明らかに嫌そうな顔をしてる。

「なんですか?」

「いや…あのさ、入学式のときは…ごめん!」

突然謝られてキョトンとする一華。

「その…身長のこと気にしてるんじゃないかって、ずっと後悔してて」

「…」

「クラスもわからなかったし、ずっと探してたんだ」

「…もう、いいです。気にしてませんから」


その言葉に、ホッとする京丞。

「お詫びといっちゃなんだけど…なんかご馳走するよ! 今からでも、どうかな」

「…」

一華の脳裏に一瞬、元彼がよぎる。

「ダメ、かな?」

「…大丈夫、です。」

「よし!じゃあ行こう!」

強引に腕を引かれる一華。

「ちょっ…!そうじゃなくてっ!…」

「ん?」

とても嬉しそうに振り向く京丞の顔を見て、一華は言葉を濁した。

「なんでも…ないです…」
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