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こいのうた。
第18章 本性

一瞬目を離した隙に一華の姿を見失い、軽く舌打ちをする村瀬。

(どこに行ったんだ…)

目を細め、裏庭を一周見渡し、誰もいないことを確認すると、中庭へと足を速める。

(僕の一華……いつもいつもあの茶髪と一緒にいやがって…畜生)


屋上での情事を見て以来、枷が外れたように 現実と妄想が混同してしまっていた。

まるで一華が自分の彼女であるかのように思っていた。


中庭に足を踏み入れるが、昼休みのために人が多い。
サッと全体を見回すが、二人の姿は無い。

(クソが…逃げられた…)

悔しそうに顔を歪めながら、踵を返し、教室に向かう村瀬。
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