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こいのうた。
第19章 華の香
「でも今日は、もうやめとく」

「うん…」


息が落ち着いた京丞は、服を着て一華のほうを振り向く。

「なんか飲む?」

「うん、冷たいのがいいな…」

「そうだね。…冬なのにねぇ」

意味ありげに笑いながら部屋を出ていく京丞。


キッチンへ向かう途中、リビングのソファで寛ぐ大丞と目が合う。

「大丞、帰ってたんだ。」

「…一華ちゃん、壊れちゃうよ」

「なに?」

「毎日ヤってるじゃん。身体壊れちゃうんじゃないかって言ってんの」

「…大丈夫だよ」

「京丞は良くても、一華ちゃん大事にしてあげないと…」

「お前…よくそんなこと言えるな」

「修学旅行の時のこと?」

「そうだよ」

一華と大丞の関係を思い出して怒りがこみ上げる京丞。
乱暴にグラスをテーブルに置くと、大丞を睨みつける。

「あの日の話は、もう済んだじゃん。あれは一華ちゃんが望んだことだし」

「…一華に二度と手を出すな」

「言われなくてもそうするよ。ただし、京丞が傷つけて泣かせたりしたら、容赦なくもらう」

「勝手にしろ」

そう言い捨てて、二つのグラスとジュースのボトルを持って戻る京丞。


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