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第1章 部屋の前

ちっ、ちゅっ、ちっ……。

唇を尖らせ、吸い込むと出る音だ。




「ふぅ……」

剛三の吐息だ。



「もうだめだ……溜まってるんだ……挿れるぞ……」

また剛三の声だ。



卓也には、それが何を意味するのか分かっていた。

卓也はその行為を知っている。

でも、想像したくなかった。



美保が、どんな格好でそれをされるのか。

知りたくない。



剛三がどんな格好でそうするのか……？

考えたくもない……。