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スカーレット オーク
第19章 19 ディナー
「今日はなんかやりたい放題ねえ」
和夫も「いつもショパンしか弾かないのにな」と、あきれる小夜子に同意する。
その演奏も終わり直樹は立ち上がって客席に向かい一礼するとスタスタと階段を上がっていった。
パラパラと拍手が聴こえ、和夫が締めのあいさつに向かいディナータイムは終了する。
小夜子が、「お客様が引けたら片付けお願いね。まだゆっくりしてても大丈夫よ」そういって緑茶を差し出す。
「ありがとうございます」
二人で香りの高い緑茶を飲んだ。
着替えて戻ってきた直樹に小夜子が開口一番文句を言う。
「ちょっとー。選曲変えるなら言っておいてよー」
「すみません。僕の演奏はだれも聴いてないと思って」
「やーねえ。みんな聴いてるわよ。ところで最後のはなに?」
「なんでしたっけ?」
「まあ……いいわ。上手かったしね。去年より雰囲気すごくよかったわよ。じゃご飯にして」
複雑な表情で演奏を褒め小夜子はお茶を啜った。
直樹はとりあえず少しのびてしまったパスタをくるくるフォークに巻きつけて食べ始める。
小夜子とのやり取りが終わったので緋紗も感想を告げに行った。
「あの。素敵でした。カルメンも」
頬を赤らめている緋紗をみて直樹は微笑んだ。
「ありがとう」
和夫も「いつもショパンしか弾かないのにな」と、あきれる小夜子に同意する。
その演奏も終わり直樹は立ち上がって客席に向かい一礼するとスタスタと階段を上がっていった。
パラパラと拍手が聴こえ、和夫が締めのあいさつに向かいディナータイムは終了する。
小夜子が、「お客様が引けたら片付けお願いね。まだゆっくりしてても大丈夫よ」そういって緑茶を差し出す。
「ありがとうございます」
二人で香りの高い緑茶を飲んだ。
着替えて戻ってきた直樹に小夜子が開口一番文句を言う。
「ちょっとー。選曲変えるなら言っておいてよー」
「すみません。僕の演奏はだれも聴いてないと思って」
「やーねえ。みんな聴いてるわよ。ところで最後のはなに?」
「なんでしたっけ?」
「まあ……いいわ。上手かったしね。去年より雰囲気すごくよかったわよ。じゃご飯にして」
複雑な表情で演奏を褒め小夜子はお茶を啜った。
直樹はとりあえず少しのびてしまったパスタをくるくるフォークに巻きつけて食べ始める。
小夜子とのやり取りが終わったので緋紗も感想を告げに行った。
「あの。素敵でした。カルメンも」
頬を赤らめている緋紗をみて直樹は微笑んだ。
「ありがとう」