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スカーレット オーク
第19章 19 ディナー
食べることも忘れて聴き入る。
次にカルメンのハバネラを弾き始めた。
小夜子が、「ちょっと~。何弾きだすのよ」と、少しびっくりして身体を乗り出すと和夫が制して、「まあまあ。よくわからんが弾きたいんだろ。」 と、なだめる。
――この前観たカルメンだ。一緒に観たわけじゃないけど。
小夜子には悪いが、少し嬉しく思った。
またショパンに戻ったらしい。
緋紗は音色にうっとりし、ちらっと見た直樹の姿にときめいた。
指先がとても滑らかで自分の肌を触れる繊細なタッチを思い出し火照ってきてしまう。――雨だれなのにな。
そろそろ演奏も終わりそうだ。時間的にラストの曲を弾き始める。――あっ。これ。
小夜子がまた、「なにこれ~」 と厨房で軽くわめく。
和夫も首をかしげて「これ何だったかな……」記憶をたどろうとしている。
ジャズのようだが実はゲームミュージックのジャズアレンジでクラッシック畑の小夜子は知らなかった。
次にカルメンのハバネラを弾き始めた。
小夜子が、「ちょっと~。何弾きだすのよ」と、少しびっくりして身体を乗り出すと和夫が制して、「まあまあ。よくわからんが弾きたいんだろ。」 と、なだめる。
――この前観たカルメンだ。一緒に観たわけじゃないけど。
小夜子には悪いが、少し嬉しく思った。
またショパンに戻ったらしい。
緋紗は音色にうっとりし、ちらっと見た直樹の姿にときめいた。
指先がとても滑らかで自分の肌を触れる繊細なタッチを思い出し火照ってきてしまう。――雨だれなのにな。
そろそろ演奏も終わりそうだ。時間的にラストの曲を弾き始める。――あっ。これ。
小夜子がまた、「なにこれ~」 と厨房で軽くわめく。
和夫も首をかしげて「これ何だったかな……」記憶をたどろうとしている。
ジャズのようだが実はゲームミュージックのジャズアレンジでクラッシック畑の小夜子は知らなかった。