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スカーレット オーク
第2章 2 バー『コリンズ』

「メジャーな仕事とは言えないし、きつい仕事だからやりたがる人もあんまりいないですからね。だけど、ここ何年かで見直されてきているからだんだん増えてきていて女性も活躍してきましたよ」
「へー」
緋紗は木を燃やすばかりの仕事なのでなんとなく後ろめたい気がする。
気を取り直して、
「それでなんだか木のいい香りがするんだ」
と、返した。
「ん?ああこの匂いは香水」
「そうなんですか。すごく自然な気がしたので。なんて香水ですか」
「エゴイスト」
緋紗はきっと彼女のプレゼントだろうと思いながら話す。
「有名なやつですね。でも香りと名前があんまりあってる気がしないですね」
「うーん。もらいものなんだけど。僕に香りじゃなくて名前がぴったりと言ってくれたんだ」
ちょっと回想しているように男は言う。
「彼女からするとすごく個性的に思えたんですかね」
「どうなのかな。最後のプレゼントだったから」
――最後……?
緋紗は気がついて、「ごめんなさい」と、わびた。
「いいんですよ。もう何年も前のことだから」
「まあ名称はともかく香りは気に入っているからそのままつけ続けているんだ」
「似合ってますよ」
「へー」
緋紗は木を燃やすばかりの仕事なのでなんとなく後ろめたい気がする。
気を取り直して、
「それでなんだか木のいい香りがするんだ」
と、返した。
「ん?ああこの匂いは香水」
「そうなんですか。すごく自然な気がしたので。なんて香水ですか」
「エゴイスト」
緋紗はきっと彼女のプレゼントだろうと思いながら話す。
「有名なやつですね。でも香りと名前があんまりあってる気がしないですね」
「うーん。もらいものなんだけど。僕に香りじゃなくて名前がぴったりと言ってくれたんだ」
ちょっと回想しているように男は言う。
「彼女からするとすごく個性的に思えたんですかね」
「どうなのかな。最後のプレゼントだったから」
――最後……?
緋紗は気がついて、「ごめんなさい」と、わびた。
「いいんですよ。もう何年も前のことだから」
「まあ名称はともかく香りは気に入っているからそのままつけ続けているんだ」
「似合ってますよ」

