この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スカーレット オーク
第23章 23 陶芸教室

「こちらへどうぞ」
家族連れを和夫が作業台の手回しロクロの前に案内する。
両親は四十代、子供たちは小学六年生と四年生の姉妹で、旅の記念の器を作りたいらしい。
とりあえず四人に腰かけてもらい和夫が説明を始める。
「お父さんとお母さんは僕がここで紐作りというやり方を教えますので見ながらやってください。娘さんたちは今日、岡山の備前というところから来てくれた『ひさ先生』にロクロを体験させてもらってください」
先生と呼ばれ気恥ずかしいが、一応自分の中で一番自信をもってできることなので頑張ろうと気合を入れた。
「じゃ、『ひさ先生』頼むよ」
和夫は緋紗に子供たちを任せた。
「はい。じゃあこちらに来てください」
女の子たちをロクロの前に連れていく。
まずは緋紗がロクロでコップをひいてみせた。
ロクロの回転を利用して粘土を引き伸ばしたり押し倒したりして土殺しをする。
成形しやすいように山形に整えコップの量の粘土を手の中にとり、穴をあけ広げ引き延ばす。
そしてコップの形に整える。
この一連の動作は本来一分くらいなのだがパフォーマンスもかねて三分くらいかけた。
「すごーーい!」
姉妹が感嘆の声を上げる。
気分を良くして緋紗はそのコップを広げて皿にしてやった。
そうするとまた、「すごーい!」と、声があがる。
「さあじゃあやってみようか。どっちからやる?」
姉妹は顔を見合わせてじゃんけんを始めた。
家族連れを和夫が作業台の手回しロクロの前に案内する。
両親は四十代、子供たちは小学六年生と四年生の姉妹で、旅の記念の器を作りたいらしい。
とりあえず四人に腰かけてもらい和夫が説明を始める。
「お父さんとお母さんは僕がここで紐作りというやり方を教えますので見ながらやってください。娘さんたちは今日、岡山の備前というところから来てくれた『ひさ先生』にロクロを体験させてもらってください」
先生と呼ばれ気恥ずかしいが、一応自分の中で一番自信をもってできることなので頑張ろうと気合を入れた。
「じゃ、『ひさ先生』頼むよ」
和夫は緋紗に子供たちを任せた。
「はい。じゃあこちらに来てください」
女の子たちをロクロの前に連れていく。
まずは緋紗がロクロでコップをひいてみせた。
ロクロの回転を利用して粘土を引き伸ばしたり押し倒したりして土殺しをする。
成形しやすいように山形に整えコップの量の粘土を手の中にとり、穴をあけ広げ引き延ばす。
そしてコップの形に整える。
この一連の動作は本来一分くらいなのだがパフォーマンスもかねて三分くらいかけた。
「すごーーい!」
姉妹が感嘆の声を上げる。
気分を良くして緋紗はそのコップを広げて皿にしてやった。
そうするとまた、「すごーい!」と、声があがる。
「さあじゃあやってみようか。どっちからやる?」
姉妹は顔を見合わせてじゃんけんを始めた。

