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スカーレット オーク
第4章 4 翌朝
「じゃ軽く浴びてきます」

 椅子に掛けられていた(おそらく大友が掛けた)バスローブをさっと羽織り、コンビニの袋ごともってバスルームに向かった。
下着とストッキングのパッケージをはぎながら手首を眺める。――少し紐の跡がついているのかな。

 熱いシャワーをさっと浴びる。――香りが流れてしまった。
 残念な気がしたがホテルを出たらもう別れるのだからと自分に言い聞かせ、すっぴんの顔にため息をついた。

緋紗が着替えて部屋に戻ると大友も着替えていた。袖のボタンを留めている。
白いカッターシャツの下のたくましい身体を思い出して赤面した。

「支度はもういいの?」
「はい。軽装なので」

 緋紗は明るく答えた。
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