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スカーレット オーク
第60章 60 木々
「おっす。早く来たな」
「こんにちは」
「ちぃーす」
「緋紗ちゃんがひいてくれた皿、焼けてるから見る?この前は見れなかったろ」
「見たいです」
「やっと焼けたんですか」
「いやー。窯がなかなかいっぱいにならなくてなあ」
「そうですね。スカスカだと温度あがりませんからね」
「緋紗ちゃん来るからって小夜子が早く焼けってうるさくてな」
和夫は頭をかきながら話す。
アトリエに入ると粉引きの皿が並べられていた。
「あー。かわいいー」
ぽってりとした白い皿は端のほうに化粧土を月の形に抜いた部分があり、まるで白い雲の中にグレーの月が浮かんでいるようなロマンティックな雰囲気に仕上がっている。
「いいだろー」
「へー。緋紗が作っただけのことはありますね」
「わはは。それを言うなよ」
「粉引きの雰囲気がいいんですよ」
緋紗が皿を手に取って撫でた。
「お?そうか?いやーでもやっぱプロは違うと思ったよ」
「良い焼けでよかったです」
緋紗も満足そうに皿を元に戻した。
「来週あたりから使うよ。また今度何か頼んでいいかなあ」
「高いですよ」
「やだ。直樹さんたら」
「おいおい。マネージャー厳しくしないでくれ」
みんなで笑った。
「こんにちは」
「ちぃーす」
「緋紗ちゃんがひいてくれた皿、焼けてるから見る?この前は見れなかったろ」
「見たいです」
「やっと焼けたんですか」
「いやー。窯がなかなかいっぱいにならなくてなあ」
「そうですね。スカスカだと温度あがりませんからね」
「緋紗ちゃん来るからって小夜子が早く焼けってうるさくてな」
和夫は頭をかきながら話す。
アトリエに入ると粉引きの皿が並べられていた。
「あー。かわいいー」
ぽってりとした白い皿は端のほうに化粧土を月の形に抜いた部分があり、まるで白い雲の中にグレーの月が浮かんでいるようなロマンティックな雰囲気に仕上がっている。
「いいだろー」
「へー。緋紗が作っただけのことはありますね」
「わはは。それを言うなよ」
「粉引きの雰囲気がいいんですよ」
緋紗が皿を手に取って撫でた。
「お?そうか?いやーでもやっぱプロは違うと思ったよ」
「良い焼けでよかったです」
緋紗も満足そうに皿を元に戻した。
「来週あたりから使うよ。また今度何か頼んでいいかなあ」
「高いですよ」
「やだ。直樹さんたら」
「おいおい。マネージャー厳しくしないでくれ」
みんなで笑った。