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スカーレット オーク
第9章 9 約束の日
店構えはいたって普通で定食屋ぽく、テーブル席に客はまばらにいるようで二人は空いているカウンターに座る。
「もっとおしゃれなとこに誘いたかったんですけど」
咳払いしながら緋紗は小声で言った。
「ラーメン好きだよ」
微笑む大友に緋紗はもじもじした。
「ここラーメンはラーメンしかないです」
「そうなんだね」
「ひさちゃんは何にする?」
「私は大盛りで」
「じゃ僕も」
カウンターに声を掛けて大友が注文した。
「ラーメン大盛り二つと餃子二つ」
「あ……」
「嫌い?」
「いや、いえ。好きです」
ラーメンと餃子が運ばれてきた。
緋紗は躊躇せず麺を啜った。
大友は鶏がらの出汁であっさりとしたスープをきれいにレンゲですくって飲んでいる。
「美味しいね。食べやすくて」
「ここのラーメン人気なんですよ」
緋紗が食べている姿を大友は気持ちよく見つめた。
緋紗も大友があっという間に食べてしまうのをみて好感を持った。
長居をする店でもないので食べ終えるとすぐに出た。
「どうする?一杯飲む?」
大友に聞かれて緋紗はちょっと考えたが、「飲みたいです」と、答えた。
「じゃあこの前のバーでいいのかな」
「はい。あのお店あんまり気取ってないのでこの格好でもいいかな」
大友はなんとなく道を覚えてるらしく迷わずに歩く。
緋紗は本当は早く二人っきりになりたかったのだがさっき食べた餃子の匂いが気にかかるところだった。
「もっとおしゃれなとこに誘いたかったんですけど」
咳払いしながら緋紗は小声で言った。
「ラーメン好きだよ」
微笑む大友に緋紗はもじもじした。
「ここラーメンはラーメンしかないです」
「そうなんだね」
「ひさちゃんは何にする?」
「私は大盛りで」
「じゃ僕も」
カウンターに声を掛けて大友が注文した。
「ラーメン大盛り二つと餃子二つ」
「あ……」
「嫌い?」
「いや、いえ。好きです」
ラーメンと餃子が運ばれてきた。
緋紗は躊躇せず麺を啜った。
大友は鶏がらの出汁であっさりとしたスープをきれいにレンゲですくって飲んでいる。
「美味しいね。食べやすくて」
「ここのラーメン人気なんですよ」
緋紗が食べている姿を大友は気持ちよく見つめた。
緋紗も大友があっという間に食べてしまうのをみて好感を持った。
長居をする店でもないので食べ終えるとすぐに出た。
「どうする?一杯飲む?」
大友に聞かれて緋紗はちょっと考えたが、「飲みたいです」と、答えた。
「じゃあこの前のバーでいいのかな」
「はい。あのお店あんまり気取ってないのでこの格好でもいいかな」
大友はなんとなく道を覚えてるらしく迷わずに歩く。
緋紗は本当は早く二人っきりになりたかったのだがさっき食べた餃子の匂いが気にかかるところだった。