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スカーレット オーク
第10章 10 ラブホテル
 大友は唇を離して緋紗の顔をみた。
目が潤んでうっとりしているのがよくわかる。――感度のいい娘だな。
 これだけ高感度だと大友に男としての自信が漲ってくる。
しかも今回は少し余裕があるような気がする。――長い夜になるといい。

 キスをやめて緋紗の身体を愛撫始めた。
細い首、丸い肩。小ぶりだけど柔らかくて形の良い乳房。
ほっそりした腰。
すんなりした手足。
メリハリはないが綺麗な流線型で中性的で背中だけ見ると少年のようだ。
 
 大友にこういった趣味はないのだが緋紗の感度のよさと身体つき、喘ぐ声が意外に可愛らしいので倒錯めいた気分になる。
なぜだかこんな状況に自分が『雄』だという実感がわくのだった。

全身を愛撫して口づけする。
特に意識しなかったが気が付くと儚そうな乳首が強く主張していたので口づけをしてリズミカルに吸い上げた。
そうすると緋紗の声もリズミカルにスタッカートで応える。――楽器のようだ。

 緋紗の手が大友の両肩を強くつかみ始めた。
大友は下腹部に手を伸ばし緋紗の敏感な部分を確認する。――すごく濡れてる。
苦悶している緋紗の顔を見るとあまり時間をかけるのも可哀想な気がしたが、もう少しそんな緋紗を見ていたい。
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