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スカーレット オーク
第17章 17 ペンション『セレナーデ』
真裏には木造のプレハブが建っている。
「ここがオーナーの陶芸のアトリエだよ。後で見せてもらおうか」
「はい。是非」
緋紗はオーナーのアトリエに興味津々だった。
直樹が裏口の木のドアを開ける。
「どうぞ」
入って左手に二階へ続く階段がある。
「上だよ」
階段を上がる直樹にキョロキョロしながら緋紗はついて行く。
「ここね」
直樹が靴を脱いで上がり荷物を小さなテーブル付近に置くと、緋紗も見習ってあがり見回す。
「かわいい」
赤いじゅうたんが敷き詰められ白木のベッドが二台置かれている。
カラフルなキルトでできたベッドカバーを手で触ってみる。
設備は洗面くらいしかなく、こじんまりしているが狭苦しさを感じないのは木のぬくもりのせいだろうか。
「お昼ご飯いこうか」
「あ、はい。素敵な部屋ですね」
「うん。しかもこれだけ木に囲まれてると建物の中って感じがしないよ」
そういわれてみると視覚的なものもそうだが香りも違うし空気も程よい暖かさと湿り気を感じる。
緋紗は深く呼吸をして木の香りを吸い込んだ。
直樹について階段を下りて広いところに出るとさっきは気が付かなかったが食堂の角にグランドピアノが置いてある。
「もしかして奥さんの」
「うん。小夜子さんはピアニストなんだよ。今はここでしか弾かないけどね」
「へー」
陶芸の世界以外にあまり触れていない緋紗には色々新鮮なことばかりだ。
「ちょっと厨房をのぞこう」
食堂の奥の厨房へ向かう直樹に緋紗は遅れないようにぴったっりついて行く。
「和夫さん、います?」
「おう。すぐできるよ。食べるか?」
「はい。ありがとうございます。ちょっと覗かせてください」
「どうぞどうぞ」
緋紗は厨房に通された。
「ここがオーナーの陶芸のアトリエだよ。後で見せてもらおうか」
「はい。是非」
緋紗はオーナーのアトリエに興味津々だった。
直樹が裏口の木のドアを開ける。
「どうぞ」
入って左手に二階へ続く階段がある。
「上だよ」
階段を上がる直樹にキョロキョロしながら緋紗はついて行く。
「ここね」
直樹が靴を脱いで上がり荷物を小さなテーブル付近に置くと、緋紗も見習ってあがり見回す。
「かわいい」
赤いじゅうたんが敷き詰められ白木のベッドが二台置かれている。
カラフルなキルトでできたベッドカバーを手で触ってみる。
設備は洗面くらいしかなく、こじんまりしているが狭苦しさを感じないのは木のぬくもりのせいだろうか。
「お昼ご飯いこうか」
「あ、はい。素敵な部屋ですね」
「うん。しかもこれだけ木に囲まれてると建物の中って感じがしないよ」
そういわれてみると視覚的なものもそうだが香りも違うし空気も程よい暖かさと湿り気を感じる。
緋紗は深く呼吸をして木の香りを吸い込んだ。
直樹について階段を下りて広いところに出るとさっきは気が付かなかったが食堂の角にグランドピアノが置いてある。
「もしかして奥さんの」
「うん。小夜子さんはピアニストなんだよ。今はここでしか弾かないけどね」
「へー」
陶芸の世界以外にあまり触れていない緋紗には色々新鮮なことばかりだ。
「ちょっと厨房をのぞこう」
食堂の奥の厨房へ向かう直樹に緋紗は遅れないようにぴったっりついて行く。
「和夫さん、います?」
「おう。すぐできるよ。食べるか?」
「はい。ありがとうございます。ちょっと覗かせてください」
「どうぞどうぞ」
緋紗は厨房に通された。